出向社員は出世出来ないのか?
一部上場企業などでは管理職が一定の年齢に達した時に出向や転籍の辞令が降りることがありますから、出向や転籍を命じられたからと言って一概に会社に必要とされていない人・仕事ができない人・無能な人とは言い切れません。
出世コースに乗っている人でも一時的な出向はあるのです。
出向や転籍の辞令が降りるケース
- 会社の決まりである場合
- 経験を積んでほしい場合
- 業績不振の地方支店の立て直しを期待されている場合
- 会社にとって不要な存在である場合
- 会社側が暗に退職を促している場合
- 何か重大な問題を起こしてしまった社員
- 懲罰的な意味合いでの出向
- 仕事ができない社員
- 仕事はできるが性格に難があり疎ましい存在である場合
※青文字の場合には会社のシステムとして致し方ないケースになりますが、会社によっては左遷目的で赤文字の理由で出向・転籍を命じることがあります。
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地方に飛ばされた出向社員は会社に必要とされていない?
正直なところ優秀な社員は会社としては手放したくないはずですが、立て直し等で必要に応じて出向を命じられることもありますから一概に結論を出すことはできません。
ただ、イレギュラー的に東京から誰も行きたがらないような地方の片田舎に飛ばされたり、基本的に転勤制度のない会社なのに本人の希望に反して地方への出向や転籍を命じられた場合には、会社にとって不要な人物とみなされていることがほとんどです。
こういったケースの場合は会社としては辞めてもらっても構わないという考えもありますから、出向社員は出向先でさらに仕事をしなくなり出向先でもお荷物のように扱われ出向元の会社からも出向先からも疎まれる存在になってしまうこともあります。
会社として気を付けなければならないのは、腐ってしまった人材を放置しておくと、得意先に悪い影響を及ぼしかねないということです。
例えば、出向先でも疎まれているような存在の出向社員に顧客対応などをさせてしまった場合には、日頃の鬱憤からそのストレスを全て顧客に向けてしまう危険性があるのです。
当然顧客からはクレームがでるでしょうが、会社側に不当に出向させられたと考えて会社に恨みをもっているような人間ならば、クレームが届いても反省することさえなく会社の不利益になるような動きばかりをするようになってしまう恐れもあります。
ですから性格に難があるような出向社員には顧客の対応をさせることは避けるべきなのです。
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出向者の起業は難しい?
出向を命じられる社員には優秀で仕事のできる人間と仕事のできない人間がいます。
もちろん大企業であれば採用試験がありますから、一定水準以上の能力は誰もがクリアしていると思います。
ただやはり会社から必要とされずに出向を命じられてしまった人達の起業は極めて難しいと思います。
中でも態度が横柄な人達は内省することが全くありませんから気付きも何もなく、独立したところで個人の名前で仕事を取ってくることなどできないでしょう。
先日、とある企業の出向者から起業の相談を受けましたが、少しお話ししてみたところ非常に高圧的で性格に難のあるタイプの人だとすぐに判明しましたので、恐らく起業したところで誰からも仕事をもらえずすぐに立ちいかなくなることが想像できてしまい、独立をおすすめすることはできませんでした。
どんな仕事で起業をするにせよサービス業のような気持ちで望まなければ、この経済情勢で個人が仕事などそう簡単に得られるものではないのですが、他人が上手くやっているのを見ると自分にもできるのではないかと錯覚してしまったようでした。
実際には、この方が目指している分野で成功している人というのはほんの一握りで、早稲田や慶応を卒業後に一流企業に入社し、その後独立した人がほとんどなのです。
成功する人達は皆、優秀でありながらも謙虚さも持ち合わせていて努力を怠らないのです。そういった人達と肩を並べてやって行けるのは、同じような資質を持ち合わせた人達だけなのです。
会社で認められていないような人が参入してきても結果を出すことは限りなくゼロに近いのです。
会社という大きな組織に守られているうちは毎月お給料をもらえますが、退職して起業すれば軌道に乗るまでは全ての仕事を自分で行なわなければならないということを理解することができれば、出向先でも腐らずに仕事ができるようになるのかもしれません。
サラリーマンならまずは会社に認められるように働いて、結果を出すことが先決だと思います。
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