人手不足は嘘!人手不足の原因と対策
世間では人手不足とささやかれていますが、果たして本当に人手不足なのでしょうか?
人口減による労働者数の減少は原因の一つではありますが、その裏で職にありつけない若者が溢れかえっているのも事実なのです。
人手不足は会社側の言い訳にすぎない!
私の勤めていた会社は給料等は高水準であったため転職エージェントやハローワークに求人を出すと毎回数十人の応募がありました。
求人をすれば1か月足らずで人は大勢集まりますし、正社員でなくても対応可能な簡単な仕事は人材派遣会社に依頼すれば人の補充は2週間もあればできます。
今、世間で言われている人手不足とは会社が正社員として多くの仕事を任せられるような優秀な人材で且つ安い給料で働いてくれる都合のよい労働者が不足しているということではないでしょうか。
会社としては少ない戦力で最大の結果を出してほしい訳ですが、その条件を満たす人が少ないから人手不足と言っているのでしょう。
特別優秀な人材はどこの会社でも優遇されますから、そういう人は既に高待遇の会社で働いていますし、転職する場合にもヘッドハンティングされたり、誰かの紹介ですぐに転職先を見つけてしまいますから、そこそこの給料で求人募集をだしてたところで、そこまで優秀な人達は集まってきません。
その結果、そこそこ優秀な人材が欲しい会社側からすると希望の人材が思うように集まらずに人手不足という結論になるのですが、それが嫌なら給料をアップさせたり待遇を良くしていかなければならないのです。
働きたいのに雇ってもらえない若者
不思議な事に人手不足が叫ばれている中でも仕事を探している人は実際には大勢いるのです。
働きたいのになかなか雇ってもらえないという若者も転職市場では溢れています。
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人手不足の原因は企業と労働者のミスマッチ
若者が転職市場で溢れているというのに人手不足というのは、残念ながら企業と労働者の間で完全にミスマッチが起こっているということです。
仕事が細分化されていれば枝分かれした各部分の仕事に従事できる人は大勢いるはずなのですが、現状、多くの企業では一人で何役もの仕事をこなしていかなければ回らなくなってしまっているのです。
しかも常に成果を求められますからスピードや正確性、コミュニケーション能力も必要になってきます。
こうなってくると、企業としては希望通りの優秀な人材を見つけることはかなり難しくなってきます。
大企業であれば新人研修もありますが中小企業の場合はそういった時間的余裕もない所が多いため即戦力を求められます。
その結果、資格や経験がある程度判断できる派遣社員やアウトソーシングを利用することも多くなりますが、派遣やアウトソーシングは仕事内容があらかじめ決まっているためプラスアルファの仕事が依頼できないという問題点もあります。
その部分を既存の正社員が埋める必要が出てくる訳ですが、そういったことから正社員は通常の仕事に加えて各種調整力まで求められ益々多忙になっている訳なのです。
結局何でも器用にこなせる正社員がどの企業でも不足するようになっているのです。
世間で言われている人手不足というのは、一人で何でもこなせる優秀な人材が不足しているということなのです。
その一方で日本中に溢れている仕事のない人達を上手く使っていくことが真の意味で人手不足の解消のカギになるのです。
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人手不足の対策
もちろん求職者も資格取得や技術の習得など様々な努力をしなければなりませんが、企業側も仕事の割り振り方を見直して、単純労働と複雑な労働の部分を出来るだけ細分化していく必要があります。
そうすることで、ある程度の人手不足は解消されるはずです。
また、給料面については仕事の難易度によって差を付けていけば、適材適所に人員を配置でき人件費の負担も重くなりませんし、そうすることで同時に人手不足に悩まされることもなくなるはずです。
企業側も経営が厳しい場合には労働時間を短縮すれば人件費がかさむことはありませんし、短時間労働であればニートや定年退職した人や主婦の方でも働きたいという人が集まってくるはずです。
定職に就いていない人の中でも優秀な人・真面目にコツコツ働く人も大勢います。
結婚や育児が理由で仕事を辞めた人の中でも時短勤務であれば働きたいという女性もいます。
働きたいのに働き口がない人への門戸を広くすることも人材不足の解決策の一つです。